🌨️ 冬の前に知っておきたい「正しい血圧の測り方」

看護師の青山です!
12月に入り、ぐっと寒さを感じる季節になりましたね❄️
皆さま、いかがお過ごしでしょうか❓

当院では、検診や診察の前に待合室の自動血圧計で血圧を測っていただいています。
その中で、

  • 「いつもより高く出る気がする…」
  • 「同じ日に2回測ったら数値がかなり違った」

という声をいただくことがあります。

実は、血圧は“測り方”や“環境”にとても変動しやすい んです。
いわゆる「白衣高血圧(医療機関でだけ高くなる)」もよく見られる現象ですね。

今回は、
クリニックで正しく血圧を測るポイントと、
家庭血圧の大切さについて分かりやすくまとめました📘


🩺 クリニックで血圧を測るときのポイント

① リラックスしてから測る🧘‍♂️

血圧はとてもデリケート。
緊張・焦り・歩いた直後でもすぐ変動します。

  • 来院してすぐ測らない
  • トイレを我慢したまま測らない
  • 座って1〜2分安静にする
  • 深呼吸を3〜4回してから測るとさらに◎

② 服装に注意(薄手 or 素肌)🧥➡️💪

厚手のセーター・パーカーは腕まくりをせず、一度脱いで測るのがおすすめです。
カフ(腕帯)がしっかり腕に密着していないと誤差が出やすくなります。


③ 正しい姿勢で腕を入れる

自動血圧計は姿勢が大切です。

  • 手のひらを上向きに
  • 肘置きにきちんと肘を乗せる(奥まで腕を入れる)
  • 足を組まない
  • 姿勢を崩さない

④ 測定中は話さない😶

会話しながら測ると血圧は高めに出やすくなります。
測定中はできるだけ静かに。


⑤ 2回測るとより安心🔁

血圧は1回だけだとブレやすいため、
当院では 2回測定 をお願いしています。
多くの場合、2回目の方がより安定しやすいためです。


🏠 家庭血圧もとても大切です

医療機関での血圧は緊張による影響が大きく、
普段の血圧” を正しく反映するのは家庭血圧 と言われています。

日本高血圧学会ガイドラインでも
➡️「診断や治療の中心は家庭血圧」
と記載されています。

家庭血圧が役立つケースは…

  • 白衣高血圧(病院だけ高い)
  • 仮面高血圧(病院では正常でも家庭で高い)
  • 血圧薬の調整中
  • 生活習慣による変化を見たい場合

📝 家庭血圧の正しい測り方

より正確に測るために、次のポイントが重要です!

  • 朝と夜の2回測定
    朝:起床後1時間以内、排尿後、服薬前、1〜2分安静にしてから
  • 運動直後・食後すぐ・入浴直後は避ける
  • 背もたれに寄りかかり、足は組まず、カフは心臓の高さに💗

家庭血圧の基準は
➡️ 135/85 mmHg 以上で「高め」


📊 記録していただくと診察がより正確に

家庭血圧をメモしていただくことで、
血圧の傾向やお薬の効果をより正確に判断できます。

  • スマホのメモ📱
  • 家庭血圧計の履歴📘
  • 手書きノート📝

どの形式でも構いません。
来院時に見せていただくととても助かります!


⚠️ 血圧が高かったときは…?

外来での高血圧の診断基準は
➡️ 140/90 mmHg 以上

ただし、診断は家庭血圧を含めた複数の測定で総合的に判断します。

血圧が高い状態が続くと、

  • 脳卒中
  • 心臓病
  • 腎臓病

などのリスクが高まりますが、
多くは自覚症状が乏しいまま進むため、
気になる数値が続く場合は早めの受診がおすすめです。


🍽️ 生活習慣との関係と管理栄養士のサポート

高血圧は遺伝だけでなく、
食生活・運動・睡眠などの生活習慣の影響も大きいと言われています。

日本人は塩分をとりすぎる傾向があり、
血圧にも影響が出やすいと考えられています。

当院には管理栄養士が在籍しており、
食事や生活習慣の見直しについてお気軽に相談いただけます🍀


🔎 もっと詳しく健康チェックをしたい方へ

血圧以外にも
身体全体の健康を確認したい方には、

  • 各種健診(特定健診もオススメです!)
  • 人間ドック各コース

もご用意しています。
気になることがあれば、ぜひお気軽にお声がけくださいね😊