CT検査とは
当院では、16列のマルチスライスCT(コンピューター断層診断装置)を導入しています。
CTとは、コンピュータ断層撮影法(Computed Tomography)の略で、体の周りを360度管球と検出器が回転し、X線を使って身体を輪切りにして断面を撮影する検査です。
撮影後のコンピュータ処理により3D画像を作成することも可能です。
体内の様々な病巣を発見に役立ちます。
また、造影検査をすることでより鮮明な画像を得ることが出来ます。
当院では、腹部のCT検査を中心に頭部や胸部のCT検査も行っております。
当院で導入している東芝の16列のマルチスライスCT(コンピューター断層診断装置)は、進化した被ばく低減技術を搭載しており、低線量で安心して検査を受けていただけます。
CT検査でわかること
CT検査は頭部、胸部、腹部など部位をわけて撮影いたします。
- 頭部CT検査
- 脳梗塞・くも膜下出血・脳腫瘍・脳内出血など頭の中の病気の診断に有効
- 胸部CT検査
- 肺がん・肺炎・結核・肺気腫・気胸・慢性気管支炎など主に肺の病気の診断に有効
- 腹部CT検査
- 肝臓や胆嚢、膵臓など内視鏡で観察できない腹部臓器の病変を診断する際に有効
CT検査について
検査時間はおおよそ10分~20分程度です。
検査台に仰向けに寝た状態で筒の中に入り検査を行います。
胸部、腹部CTの撮影では一時的に息を止めて検査を行います。
通常のCT検査と造影CTの違い
CT検査には、通常の単純CT検査の他に造影剤を静脈から注射して検査する造影CT検査の2種類があります。
小さな病変などは、通常のCT検査でも診断が困難な場合があります。
その際、調べようとする臓器や血管がよく見えるように造影剤を静脈から注射し撮影することで、これらの病変も明瞭にうつし出され、より正確な診断が可能となります。
このため、全身の様々な部位の検査において、造影剤が用いられており、当院でも必要であれば造影剤による精密検査を受けていただけます。
より小さな病変を見つけることができる 肺がんのCT検査をお勧めいたします
現在、がんによる死亡のトップは肺がんです。
2009年のデータでは男性が第1位、女性が第2位で、現在も肺がんの罹患率は増加しています。
通常の胸部レントゲン検査と喀痰細胞診検査では早期のがんを発見するのは、なかなか難しいのが現状ですが、胸部CT検査では、肺がん発見率は、胸部レントゲン検査に比べて10倍程高いと言われており、肺がんの死亡率の低下に肺がんのCT検査が有効であるとされています。
喫煙者の方はもちろん、喫煙をされていない方も定期的な肺がんのCT検査をお勧めいたします。